ちょっと新鮮な浮遊感――INAXフロートトイレ
湯浅良介(オフィスユアサ)
『コンフォルト』no.181 2021 October 掲載
すっきりが極まる。フロート トイレ
![新設計で木造住宅に施工できる住宅向け壁掛便器](/column/pic/toilet026/img11.jpg)
![ビス止め](/column/pic/toilet026/img12.jpg)
従来のINAX壁掛けトイレがホテルや公共施設向けだったのに対して、本製品では木造住宅に施工できるよう設置工法を新設計した。丈夫な金属フレームを壁と床に固定し、便器先端から135㎜の位置で220kgの重さを10分間支えるというJIS基準をクリア。壁の固定位置を高くすることで、テコの原理により壁にかかる負担を低減している。新築では隅柱に止めるのが基本だが、下地を補強することでリノベーションの場合でも十分な安全性を確保し施工できる。
![給水管やコードが消えてスッキリ](/column/pic/toilet026/img13.jpg)
床への設置面がなく、便器だけが浮いている形状。給水ホースや電源コード、タンクなど、トイレに必須でありながら空間のインテリアを阻害する要素はすべてパネル内に収納している。だから床面の拭き掃除は画期的なまでにラクに。面倒だったタンクや給水ホースの掃除ももはや不要だ。
![モダンなグレーアッシュとホワイトアッシュ](/column/pic/toilet026/img14.jpg)
便器とセットのパネルは木目調。落ち着いた邸宅風からハードな素材感のあるリノベーション空間までマッチしやすいウォルナット風の「グレーアッシュ」と、ナチュラル系やモダン系に合わせやすい軽快な「ホワイトアッシュ」がある。パネル両サイドの間接照明も標準装備。穏やかに漏れる光がくつろぎの空間を演出する。
![開け放してお見せしたい、うちのトイレ](/column/pic/toilet026/img15.jpg)
給排水部が見えず脚部もないすっきりシンプルなトイレは、居室内と連続したインテリアの可能性も高める。汚れやにおいを想像させる“隠すべき場所”からの脱却である。掃除のしやすさや清潔をたもつ各種の先進機能と共に、木製建具とコーディネートしやすいパネルなども活きるだろう。住まいの一部として、見せたいトイレである。
キレイ、快適をたもつ機能がいっぱい
![汚れの入るスキがない、キレイ便座](/column/pic/toilet026/img16.jpg)
便座部分には、汚れなどが入り込みやすいつぎ目はナシ。便座裏は防汚素材を使用しているため、掃除する際もサッと拭きとるだけでキレイにできる。また便器外面も本体・サイドカバー共に凹凸が少なく、全体に丸みを帯びた形状なので、ホコリや汚れが気になった時に、カンタンにひと拭きできる。
![100年クリーン*、アクアセラミック](/column/pic/toilet026/img17.jpg)
便器内側にはINAXが独自開発して多くのトイレで好評を得ている特殊な新素材「アクアセラミック」を使用。汚れの原因となる水アカの固着を化学的に防ぎ、ふだんの掃除だけで落とせるうえ、汚物も水に浮かせてスルンと洗い流せる。高硬度のジルコンを釉薬表面まで含むためキズもつきにくく、100年でもキレイな状態をたもつ。
*同一部位の摩擦回数2往復で年間365日掃除した場合。掃除ブラシで約7万回(100年相当)の往復を想定している。
![奥まで手が届く、本体スライド着脱](/column/pic/toilet026/img18.jpg)
便座本体はレバーひとつで手前に引いてスムーズに着脱できるしくみ。ホコリなどがたまりやすいのに掃除しにくかったシャワートイレ駆動部と便器のすき間や、駆動部奥側の汚れも、これでいつでも気軽に掃除できて、清潔さをたもてる。設置部のパネル面も、便座をはずせば拭き残すことがない。
![フチ裏はクリーン、鉢内も除菌](/column/pic/toilet026/img19.jpg)
便器のフチ裏は、汚れが付着しやすい折り返し部分をまるごとカットしたシンプルな「汚れカット形状」。洗浄のたび、フチの際まで水流が回ってしっかり洗い流すほか、手やブラシがすみずみまで届き、掃除もとてもラクだ。またプラズマクラスター搭載で便座裏や便器内を常に除菌。カビやにおいの発生も抑える。
![2本のノズルは、先端が交換できて清潔](/column/pic/toilet026/img20.jpg)
INAXのシャワートイレでは、ノズルはお尻洗浄用と女性にうれしいビデ用の2本を装備。ノズル先端ははずして、いつでも新品に交換できる。また、シャワー使用後は銀イオン水でノズルを洗浄して除菌するだけでなく、洗浄後も菌の繁殖を抑える効果を持続する。
![開け閉めノータッチ、フルオート便座](/column/pic/toilet026/img21.jpg)
人が便器に近づくとセンサーが感知して自動的に便フタが開き、離れると閉まる「フルオート便座」を採用。新型コロナウイルスをはじめとしたウイルスや菌が手を介して便フタに付着したりする心配もない。閉め忘れなどがなくなるだけでなく、便座暖房の無駄がなくなり節電の効果も期待できる機能だ。
LIXIL フロート トイレ
https://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/float-toilet/
LIXIL
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雑誌記事転載
『コンフォルト』2021 October No.181掲載
https://confortmag.net/no-181/
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公開日:2021年09月22日